disease
犬の心臓や肺の血管に寄生する長さ15~25cmの線虫(フィラリア)による感染症です。
蚊によって媒介されます。
予防処置を講じなければ3年でほぼ100%の犬が感染するという報告もあります。
猫やフェレットに寄生することもあります。
蚊がフィラリアに感染している犬の血を吸うと、ミクロフィラリア(1期子虫)が蚊の体内に入り2週間で2回脱皮して感染能力を持った3期子虫になります。
ただし、気温が14℃以上でなければミクロフィラリアは発育しないと言われています。
感染子虫は蚊が犬の血を吸う時に体内に入り込みます。
体内に入ると皮下組織や筋肉内を移動し約2ヶ月で2回脱皮して5期子虫になり、血管に入り、心臓で成虫となって、ミクロフィラリアを生むようになります。
予防はフィラリア予防薬を毎月確実に飲むことが一番大切です。
感染子虫が犬の体内に入って、血管に入り込む前に駆虫するのが、予防薬です。予防薬はほぼ2日で体外へ排出されますので、毎月飲むことが必要です。また、感染開始1ヶ月後(5月)から感染終了後1ヶ月(12月)まで飲み続けることが必要です。
予防薬は経口剤(錠剤、チュアブル)や皮膚に滴下するスポットタイプのものがあります。
また、お腹の寄生虫やノミの駆除も出来る製品もあります。
投与に際しては当院の獣医師にご相談ください。